Kaku 1.3 リリース

Kaku のアイコンKaku 1.3 をリリースします。ダウンロードと基本的な使い方 については、Kaku の 紹介ページ を、 新機能の説明と使い方 については、この記事をご覧ください。主な新機能は、以下の通りです:

  • リンクタグ挿入支援機能 を搭載
  • Movable Type 4.1 のウェブページ編集 に対応

※ 上記に加え、Kaku 進捗 のコメント欄で Hiro さんにご指摘いただいていた、HTML タグ周辺の空白文字が飛んでしまう問題 の修正も含まれています。

このブログは、普段は Kaku で書いているのですが、以前、画像挿入機能を開発している頃だったか、「ppmweb を他のブログエディタで書いてみよう」という実験をしてみました。その結果、「記事をスピーディーに書く」という目的においては、周辺の機能はどうあれ、リンクと画像を、もっとすばやく挿入できるようにしないと、記事を作成するスピードは上がらない と感じました※ 。

リンクの挿入に関して、少なくとも、自分が記事を書くときの傾向を考えれば、過去に挿入したリンクの履歴や、自分が過去に書いた記事のリンクを手軽に挿入できる機能は不可欠だと思うのですが、Windows 向けも含め、他のブログエディタを見回してみると、単に HTML の a タグを、GUI でちょっと簡単に入力できますよ というものがほとんどで、a タグの挿入 + α の機能を持っているのは、僕が確認した限り、Windows Live Writer ぐらいしかありませんでした。

Kaku 1.3 では、a タグに加え、Markdown・Textile でマークアップされたリンクタグを、ワンアクションのドラッグ&ドロップや、クリップボードの URL 認識などで、できるだけ楽に挿入できるようにしたり、過去に挿入したリンクの履歴や、過去に書いた記事・ページへのリンクも、手軽に利用できるようにしたつもりです。

これにより、皆さんのブログ書きが少しでも快適になることを、願わんばかりです。

…それでは、やたらと長い説明をご希望の方は、以下をご覧ください。ご希望でない方は、編集エリアでリンクにしたいテキストを選択してから、ウェブブラウザや RSS リーダーからお好きなリンク(Favicon でもよい)をドラッグしてきて、編集エリアに放り込んでください。それが基本的な使い方です。(でも、リンクの挿入には、やたらといろいろな方法をご用意しましたので、説明をお読みになった方が、自分好みの使い方を見つけられるかもしれません)

※ いや、HTML で記事を書かれている方などには、「簡単なタグ挿入支援機能もないじゃねーかよ!」などと怒られてしまうかもしれませんが…すんません(汗)


目次


はじめに — 用語解説

At-Drop と On-Drop

Kaku 1.3 の編集エリアには、これまでの画像に加え、ウェブブラウザなどからのリンクをドラッグ&ドロップできるよう、変更されました。

この変更への対応と、より操作を快適にするため、これらのアイテムをドラッグしてきたときの「ふるまい」にも変更が加えられました。

At-Drop

これまでの動作は、例えば テキストエディット.app で、文書に画像を挿入するときと同じく、編集エリア内にアイテムをドラッグしてくると、挿入ポイントの位置がマウスカーソルに連動し、挿入する位置を決められる というものでした。

これをこの記事では、At-Drop と呼ぶことにします。

On-Drop

いっぽう Kaku 1.3 では、アイテムを編集エリアにドラッグしてきても、挿入ポイントは移動しません。

そのかわり、編集エリアのふちにリングが表示され、マウスボタンを離した位置に関係なく、ドラッグ操作を行う直前の挿入ポイント(または選択範囲)に、アイテムが挿入 されます。

これを On-Drop と呼びます。

つまり On-Drop では、事前に挿入する位置を決めておく必要がありますが、それさえ済んでいれば、あとはドラッグしてきたアイテムを、編集エリアの上で適当にドロップするだけ と、より楽にアイテムの挿入を行うことができます。

また、後ほどご説明する、ドラッグ&ドロップで選択中のテキストにリンクを設定する という操作は、この On-Drop なしには行うことができません。

  • Kaku 1.3 では、この On-Drop がデフォルトの動作になりましたが、At-Drop が使えなくなったわけではありません。環境設定 > リンクと画像 から、いつでもデフォルトの動作を切り替えることができます。

  • また、ドラッグ中に Option キー を押すことで、一時的にデフォルトと逆の動作にすることができます。

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先ほど、ブラウザなどからのリンクのドラッグ&ドロップに対応した、と書きましたが、ブラウザなどからドラッグ(またはコピー)してきたリンクは、そのままそのウェブページの URL の情報しかないものと、タイトルの情報を含んでいるもの、二種類があります。

ここでは、これらを*(アスタリスク)付きの *リンク*URL というかたちで、区別することにします。

くれぐれも、アスタリスク付きでない、「リンク」「URL」は、一般的な意味、広い意味とお考えください。混乱するかも…(汗)。

*リンク

*リンク は、ウェブページの URL と タイトル( <title>タイトル</title> )の情報が合わさった、ひとまとまりのデータのことを指します。

具体的には、SafariCaminoShiira といった Cocoa 系ブラウザ などからドラッグしてきたリンクや、それらのブラウザのブックマーク一覧でコピーしたブックマークが *リンク にあたります。

(開発者向けリンク:WebURLsWithTitlesPboardType – Google 検索

*URL

*URL は、単なる URL のテキストを指します。

テキストエディタに入力してある URL をコピーしたり、上記のブラウザでも、例えばアドレスバーの URL を選択してドラッグしてくると、それは *URL になります。

また、FireFoxOpera などの、非 Cocoa 系ブラウザ などからリンクをドラッグしてくると、*URL である可能性が高いです。

これら二つを区別しているのは、どうせなら *リンク を使っていただいた方がいいと思うし、Kaku もそういうふうに設計されているから です。Kaku はリンクタグを生成する際、*リンク のタイトル情報を、リンクタグの title 属性として使います(もちろんご自分で自由に設定していただくこともできます)。

今ブログを書かれている方で、丁寧にリンクタグのタイトル属性を埋めてらっしゃる方は、あまり多くはないのではないか、と勝手に想像しますが、*リンク を使っていただけば、少なくともリンク先のページのタイトル情報が含まれることになり、読者がリンクをクリックする際の安心感も、少しは増すと思います。

※ ただしもちろん、ページのタイトルがリンクタグの title 属性として、必ずしも適切とは限らないので、実際にお使いになるときは、場合によっては自分で設定し直すなど、臨機応変に使っていただければ、と思います。

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リンクタグの挿入は、リンクタグ設定シート から行うことができます。リンクタグ設定シートは、ツールバーの リンクの挿入(または リンクの設定)ボタンのほか、編集 > リンクの挿入… メニューや、コンテキストメニュー から表示することができます。

このとき、編集エリアのテキストを選択してからシートを表示すると、リンクテキスト 欄に、あらかじめそのテキストが入力された状態で表示されます。

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URL と title の設定

URL と title は、自分で入力する以外に、以下の方法で設定することができます。

  • クリップボードに *リンク や *URL があったとき、 シート表示時に自動で入力されます。
  • URL 欄に、*リンク や *URL をドロップ すると、自動で入力されます。
  • リンクテキスト欄の上の リンクコレクションから選択 すると、自動で入力されます。※1※2

※1 シートを表示してから、Tab キーなどで移動していくと、リンクテキスト欄などに行く前に、まずリンクコレクションにフォーカスが移動します。そして、リンクコレクションにリンクが登録されていると、それが入力されてしまいます。もし、あえて URL や title を手入力したい場合は、マウスで移動 してください。

※2 ちなみに、コレクションの一覧とリンクの一覧はそれぞれ、Tab キーだけでなく、左右のカーソルキー で移動することもできます。

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リンク一覧に *リンク や *URL をドロップすると、リンクコレクションに登録することができます。また、次のリンクは、自動で登録されます※:

  • 過去の記事・ページを読み込んだとき、その 記事・ページへのリンク
  • リンクタグ設定シートから 実際に記事に挿入したリンク

※ 登録しようとしているリンクの URL が重複している場合、最新、かつ情報量の多い方が優先 されます。(平たく言えば、すでに *リンク で登録されているのに *URL を登録しようとしたときは、更新されない。それ以外は、常に最新のものに更新される)

リンク一覧のソート

リンク一覧は、ほかのアプリと同じく、各カラムのヘッダをクリックすることで、そのカラムを基準にソートし、さらに昇順/降順を切り替え(ここまでで二回クリック)ることができます。そして、もういちどクリックすると、デフォルトのソートに戻ります(NetNewsWire 風)。デフォルトのソートは、最近使ったリンク コレクションが、最近使った順(記事に挿入した順)。それ以外は 最近登録した順 です。

マークアップ言語の設定

URL や title 属性に加え、リンクタグの挿入に使用するマークアップ言語を選択することができます。マークアップ言語ごとに、さらに設定できる属性やオプションがあります:

HTML

a タグの id, name, rel 属性を設定できます。

Markdown・Textile

参照スタイルを利用するかどうか と、利用する場合、参照に使う ラベル を設定することができます。

参照スタイル とは、リンクするテキストと URL などの情報を分けて書く方式のことで、以下のようなものです(例は Markdown):

[リンクテキスト][ラベル]

[ラベル]: URL "title" …(#)

実際に参照スタイルのリンクタグを記事に挿入すると、リンクテキストの含まれるパラグラフのあとに、Kaku が自動で新しいパラグラフを生成し、そこに URL などの情報(#の部分)を入力します。次のパラグラフが、すでに同様の情報のリストになっている場合は、その最後に追加します。(実例は以下)

マークアップ言語を設定すると、シート下部に、挿入されるリンクタグのプレビューが表示されます。プレビューは、必須項目が入力されていないと表示されません。プレビューが表示されない場合は、各項目が正常に入力されているか、もういちどご確認ください。またこのとき、リンクタグを実際に挿入することもできません。

リンクテキスト、URL、Textile の参照スタイルにおけるラベル など。

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すべての項目の入力が完了したら、シート下部の リンクタグを挿入 ボタンを押してください。編集エリアにリンクタグが挿入されます。

リンクタグを挿入しても、キャンセル ボタンを押してシートを閉じても、マークアップ言語と参照スタイルの設定 は保存されます。

※ Textile は、単語境界のない日本語で使うには、マークアップの認識が非常にシビアです。Kaku では、Textile を使って、前後に空白のないところにリンクタグを挿入しようとした場合は、自動的に Square Bracket ([]) で囲みます。

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Kaku では、ドラッグ&ドロップを使って、リンクタグ設定シートを(ほとんど)使わずに、リンクタグを挿入することもできます。

ドラッグ&ドロップでのリンクタグの挿入では、シートは表示されないものの、設定はシートで設定したものが使われますので、実際にドラッグ&ドロップ操作を行う前に、リンクタグ設定シートを開いて、使いたいマークアップ言語と、参照スタイルに対応している場合は、それを利用するかどうかを、設定しておいてください。

ウェブブラウザなどからリンクをドラッグしてきて、編集エリア上でドロップすると、挿入ポイントの位置にリンクタグが挿入されるか、選択されているテキストがあった場合は、それを使ってリンクタグが生成されます。後者は On-Drop でしか行えない ことに注意してください。

参照スタイルが有効になっている場合は、ラベルの設定が必要なので、リンクをドロップした直後、リンクタグ設定シートが、ラベル 欄にフォーカスが当たった状態 で表示されます。他の項目(URL 等)はリンクの情報に合わせて、すでに入力されています。

過去の記事 一覧からドラッグ&ドロップする

過去の記事 一覧もドラッグ&ドロップに対応しています。最近書いた記事へのリンクをすばやく生成できます。

Kaku のアイコンにドラッグ&ドロップする

編集エリアへの On-Drop と同じように、挿入位置(あるいは選択範囲)を決めてから、Dock 上の Kaku のアイコンに *リンク・*URL をドロップすることで、リンクタグを挿入することができます。

ただし、アプリアイコンにドロップしたリンクはすべて、*URL として認識される※ 、ということにご注意ください。

※ ただし、一度 *リンク として Kaku に登録されているものに関しては、*URL をドロップしても、タイトル情報を含んだリンクタグが挿入されます。

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Kaku では、*リンク や *URL がクリップボードに入った状態 でペースト操作を行うと、ドラッグ&ドロップした場合と同様※ に、リンクタグが自動的に生成されて挿入される という動作がデフォルトになっています。

この動作が気に入らない場合は、環境設定 > リンクと画像 から通常のペースと操作に切り替えることができます。また、Shift キー を押しながらペーストすると、一時的に、デフォルトと逆の設定でペーストすることができます。

※ テキストを選択してからペースト操作を行うと、そのテキストにリンクが設定されます。

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Movable Type 4.1 のウェブページの編集を行う

Movable Type 4.1 では「ウェブページ」の編集をブログエディタ経由でも行えるようになり、Kaku もそれに対応しました。

操作は、WordPress ページの編集と同様です。ただし、ページの属性として設定できるのは、通常の記事と同じで、フォルダの設定等はできません。

※ Movable Type 側の仕様により。…と思ってるんですが、違っていたら教えてください。

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Future Plan

  • 画像挿入支援機能をブラッシュアップする
  • リンクタグ挿入支援機能をブラッシュアップする
  • 国際化
  • 完全リニューアル(2.0)

基本的に、「これからも Kaku をアップデートできる状態」というのは、僕の人生にとってダメな可能性が高いので、ある意味避けたい(汗)のですが、行けるところまでは行こうと思っています。

Kaku は、成熟したアプリとはまったく言えないものの、今回のリンクタグ挿入支援機能の追加でようやく、基礎的な機能が揃ってきたのではないか、思っています。

そこで、万が一、これから Kaku に搭載してほしい機能や、今流行っている(あるいは、すでに当たり前になっている)ブログ関連技術で(僕はよく知らない場合が多い)、Kaku が対応すべき機能がありましたら、ぜひ、コメント欄や でお教えください。すべて実現する、というお約束はできませんが、できるだけ、挑戦していきたいと思っています。

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